うときゅういっき夜話 「警鐘に見せ掛けた完全なる脅し」

2020/7/10

(うときゅういっき夜話 「警鐘に見せ掛けた完全なる脅し」)

今回のコロナ禍はじめ、それに起因した経済活動の蒸発や寸断による超収縮や、それまでの過大な経済活動の「付け」が回ってきたかのような気候変動による風水害、或いは今後かなりの確率で予想さる巨大地震の発生も含め、どの地域によらず我々人間社会全体は、現下、まさに現在進行形で、大きな地殻変動の真っただ中に立たされている気がします。

これに対して「国際秩序と連携の在り方」「経済活動とその果実の分配の在り方」「危機管理の在り方」等をひっくるめて、今までの「人間社会の在り方」そのものが待ったなしで、更に深く鋭く地球全体的規模で問われているのかもしれません。

その中において我が国では特に次の在り方の大転換が問われている気がしてなりません。

即ち

「過度の安全安心志向(指向、思考)」の見直し、です。

観察するところ、我々は上記の安全安心と引き換えに、或いは完全に取り違えて、自分の周り不可視な高い壁を張り巡らし、外界に関心を払わず、差し伸べるべき手も出さず、いやむしろ反射的に手を引っ込め、人と直に触れ合うことをある種の「非衛生感」をもって避け、且つまた予防的見地からお互いを密かに相互監視しあい、自分がする監視を相手も又そうだろうと無意識に推測することで生まれる「その恐怖」から、益々高い壁の中で手も足も出せなくなって窒息しかけている。

有体に言えば孤立して「死に体(死にたい、とも)」となっているかのような状態。

それに対し、

まずは、お互い競い合うように高くしてきた「見えない壁」を少しでも下げる方向、即ち全く反対方向に転換する(向きを変える)ことです。

そうしてその先、

困難や自分以外の他者に背を向けて逃げるのではなく、踵を返して面と向かい「立ち向かう」又は「向きあう」か「向かい合う」ことです。

それにはかなり勇気がいります。損失(ダメージ)も覚悟しなくてはならないかもしれません。

しかし、これを今やらないとその先がない気がします。

今、これを我々民レベルで、速やかに転換即実行しないと、自国内或い大方の予測に全く反して、我が国は世界の中で一番先に、没落、崩壊又は亡くなっているような気がしないでもありません。