うときゅういっき夜話 「ネパちゃん健診顛末記」

2020/7/9-2

(うときゅういっき夜話 「ネパちゃん健診顛末記」)

本日、弊社始まって以来の従業員定期健康診断を受けに行ってまいりました。

しかし、そこに行きつくまでが大変でした。

まず、問診票に記入漏れがないかのチェックで、ひと騒動。

だいぶん前の記事で、ネパちゃんことネパール人料理長さんが、自分の子供の誕生日すら覚えていないのか?と大騒ぎになったことがありました。

しかし、そんなのは序の口もいいところで、何と今日は自分の歳や生年すら覚えていないことが発覚。慌ててそれらが記載されている在留カードを探すも、そのカードは持っておらず、スマホの中に保存されている筈のカードの写真すらなかなか見つけられない事態。

それでも事なきを得たのは、余りに自分が何回も役所や入管に提出する彼らに関する書類を作っていたものですから、生年についてはうろ覚えながら記憶があり、それ以外手立てもないので、生年はそれとし、そこから逆算して年齢を割り出した次第。

で、そのまま「えいやっ」とばかりに記載。

で、次なる試練と申しますか珍事は、バリウム胃部検診の場で発生。

自分も久しぶりにこの検査を受けて、オペレーターのアナウンスに従がって、左転したり右転したり、逆さになったり腹ばいになったりとかなりアクロバティックに体を動かしたので思ったのですが「一体こんな指示を、日本語が碌にできないネパちゃんは理解できたのだろうか?」という疑問が湧き、検査後オペレーターさんに訊くと

「あ、結局、検査できませんでした。こちらが言っていること全く分かっていなかったみたいで、本人もこちらも諦めざるを得ませんでした」

と。

えーつ、何?一般的な検診では、検査項目が少なかろうと、資金逼迫の折、何とか遣り繰りし、1ランク上の健診コースをやっとこどうにか選んだのに、その大枚は無駄金になってしまったということ!?

で、いささか腹の虫が収まらないので、健診後本人に

「てめ、何やっとぉ!!大枚、無駄になったやぁないけ!!」

と怒鳴りつけると

「ミルク、ダメ。ミルク飲むと神様怒る」

どうやら、宗教上の教えで牛は神様の使い。牛のミルクはご法度、ネパちゃんはバリウムの色を見て、それを牛乳だと勘違いしたようです。

で、そもそも回転式検査台に上ることすらなく、バリウムを飲むか飲まないかレベルの喚問で、脱落または拒否したのが事の真相のようでした。

しかし、一事が万事こんな調子。横に付き添っていないと何をしでかすか分からないところが多々あって、何となく自分は彼ら園児を引率する「幼稚園の先生」みたいな気がしてきました。

そういえば在留期間中、他職場での検便、検尿もしたことがないらしく、止む無く一からそのやり方をトイレに実際に連れて行って疑似実演を交えて手ほどきした次第。

一体どのレベルまで、面倒を見ればいいのか?最近よくわからなくなってきました。

コロナ禍なのに、とても商売どころではありません。