うときゅういっき夜話 「役所後進国」

2020/7/7

(うときゅういっき夜話 「役所後進国」)

今日は一年に一回、牽牛と織女が天空で逢瀬を重ねる「七夕」の日であり弊社の給料日でもあります。

とうとう弊社もこれまで、堪えに堪えてきましたが、今コロナ禍での急激な業績の悪化に伴い、万やむを得ず今月分から給与カットに及ばざるを得ない事態となりました。

業績悪化は40%のダウン。しかしそれを諸に従業員給与に反映したのでは、社員の生活が成り立たなくなりますので、カット幅は10%のダウンにとどめる旨、昨日従業員を呼び集めて説明致しました。

一方、今月9日には社員の定期健診を行わねばならず、この費用が法人会の割引を適用しても3人で7万円弱かかります。今回弊社としては創業3年目にして初めての社員健康診断ですので、出費は臨時経費扱いとなり、その財源として代表取締役自分個人に支給される筈の特別給付金(例の国民全員に10万円)を想定していたのですが、これが待てど、暮らせどやってこない。

ならばキャンセルするかといえば、外国人従業員とて人の子。特に今コロナ禍やこれから到来する夏場の食中毒季節を迎えるにあたっては、飲食業者は何よりも社員の体調管理に注意を払わなくてはなりませんから、そうやすやすと止めるわけにはいきません。

それで万やむなく、上記給与カットを今月支払い分からする事態となった次第。

かくいう自分は元々会社からの給与は当初より0円なので、引きようがありませんでした(年金のみで暮らしております)

ですが今朝、ここまで考えてはたと思い当たったのが、自分に10万円が振込まれないためにこれだけ困窮するという事は、距離は相当離れているのですが、同市内に住む外国人従業員とて同じ事態。要するに未だ未給付で自分と同じく困窮が予想される。

で、これまた考え直して、その給付金が彼等に支払われるまで、今月の給与カットは先送りしようと。

大企業であれば、7月の業績悪化は半年後の12月のボーナスや下期の給与からタイムラグを置いて反映されるのですが、極小零細企業の弊社のようなところでは、そんな余裕もなく即座に断行しないと明日からの資金繰りに困ってしまい、食材の仕入れすらできなくなってしまうのです。

で、更にさらさら仕方なくその費用の捻出先として、2台ある宅配車の内、来月更新を迎える一台分の車両保険更新を止める事にしました。要するに「一台は運転しない」

ところが、こういった水面下でのやり繰りや地獄の懊悩を知ってか知らずか、わずか200メートル先の隣接する市では6月半ばに給付金が既に払われているのに、当市の住民は未だそれを受け取れていない現実は完全に棚上げして、同市やその地域内の市税事務所からは、マイナンバーが済々と稼働していれば一回で済む筈の同じような提出書類が何の改善反省もなく縷々続々と送付されてくるばかり。

今コロナ禍、他国比まさに「役所後進国

いい加減にせんかい、アホンダラ!!

と言いたくもなります。