うとQブログ ちゃんとした真っ当な交流 事始め
2020/8/12
(うとQブログ ちゃんとした真っ当な交流 事始め)
当店の給料は、他の本場アジア系外国人が経営する飲食店に比べて、悪い給料ではありません。
日本人と全く同格の扱いをしているからです。社会保険、労働保険、その他諸手当完備。
しかし、それでも当店の外国人従業員達はいつもお金にピーピーしております。
それというのも、彼らほぼ全員が故国の家族や親戚に送金をしているからです。月平均で2万円から4万円位。
日本円で見ると大した額には見えませんが、この金額が故国では6倍くらいになるとすれば、受け取り側にすると現地換算で毎月12万円から25万円弱を得ていることになります。
処が反対に、我が国で働いている外国人にしてみれば、現地換算で6倍高い生活費を払っていることになるのです。
なので、ごくごく限られた身の回り品以外はほとんど何も買えませんし、買いもしません。
最近、アラブ諸国に出稼ぎに出ていた東南アジアや中南米の外国人労働者が今(こん)コロナ禍の影響で、故国に送還されたニュースが出ておりましたが、元々彼らのほぼ全員が自国内では生活できない、その家族の生活費の穴埋めに働きに出ているのです。そうして同じように現地では貧しい生活を送っている。
一攫千金の為でも、箔付けの為でも、自己実現の為でもない。家族への送金の為。
そういう事実をわが国民は知っておく必要がありそうです。
そうして彼らにそれなりの尊敬の念を払ったり、労をねぎらったり、手助けをしたりすることが「ちゃんとした真っ当な交流」の初めのような気もいたしております。
受け入れて後、彼らと争わない為には、より高度なスキルを我々自身が身に着けることは言うまでもありませんが。