うとQブログ 「推測話し」

2020/7/25

(うとQブログ 「推測話し」)

「嫌よ、嫌よ、は好い、の内」

と、始まり

「つれない素振りでこころ惹き」

と進み、果てはおどろおどろしく

「その声で蜥蜴喰らうか不如帰」

いずれ男女の仲は駆け引き。権謀術数、外面如菩薩内面如夜叉の世界。

特に女性は、その道の練達の師であるのは世界的な傾向なのだろうと、つい最近迄まるで疑いもしなかったのですが、近頃

「本当にそう?」

と思い始めました。

「これって、我が国特有の話では?」

それというのも、海の外の女性は、関心があると率直にその興味を表し、決して「気づいて気付かぬふり」とか「興味あるのにない素振り」といった内外(うちそと)正負逆転反応を示したことが殆どないからでした。

もし、そうだとすれば、その原因は一体何にあったのか?

独断と専横に満ちて言うなら、

「男女七歳にして席を同じくせず」

ではないかと。

無論表向きそんな警句は死語になっている筈なのですが、案に違い結構未だ「縛り」を利かしているような。

その一線が暗黙裡にあるために、幼い頃から大っぴらに「敵情視察」ができず、各陣営において勝手な推測が蔓延ってしまった。

つまり敵情視察できない疑心暗鬼から「どうせ駆け引き。本心など出すはずがない。正反対の攪乱工作に決まっている」と。

其々の陣営が門戸を開いていれば、そんなことは起こらなかった筈なのに。

この推測因果関係は現世界の様相にも多々当て嵌まる様で、少し怖い気がしております。