うとQブログ 黒糸とんぼ

2020/8/2

(うとQブログ 黒糸とんぼ)

真っ黒な糸とんぼが、気象異常に見舞われた長雨続きの七月のある日、かなり激しい雨の中を一匹、飛んでいました。

とんぼからみた雨滴の大きさ、強さを人間である自分に置き換えてみると、ハンドボールのゴールシュートが雨あられと降る中を飛んでいるようなものだろうと推察できました。

それでも、黒い糸とんぼは何事も起きていないかのように易々と飛んでいました。

それを見て昔読んだ本の中の一節を思い出しました。

「韃靼海峡をてふてふ(蝶々)が一匹渡っていく」

何とも言えず、胸が熱い思いに満たされました。