うときゅういっき夜話 第四回「ソーシャルディスタンスの功罪」
本日のお題にちなんで、まずは弊社 株式会社 うとQの事業コンセプトにもう一つの交流を追加させていただきます。
現在の事業コンセプトが
「国際間世代間交流事業」
なのですが、これに
「隣人間交流」
を追加いたします。
英語にすると
“International, inter-generational with neighbors communicating business”
英語の方がより意図を表しているのですが「隣人間」というより「自分のお隣の方と」というニュアンスの事業項目を敢えて一つ追加します。
そのきっかけとなったのが、現下コロナ禍におけるソーシャルディスタンス(社会生活に於ける人と人との距離を取る)とテレワークに接したことが発端でした。
これに接してまず、直感的に思ったのが、いちいち満員電車で職場まで行かずとも済むようになるというプラスの面より、
「これで益々人と人が疎遠になる」というマイナスの面。
そして次に「疎遠になればなるほど、その反動として人と人のつながりを求めるニーズは高くなるはず」
ということでした。
その裏には、昨今のインターネットやSNS(social network system,ザックリ言ってfacebookやtwitter, line, viberなど)の隆盛は、現実世界において隣にいる人とのコミュニケーションがとりづらくなり、その代替物或いは逃げ場として格好の場所だからではないか?という観察結果がありました。
曰くネット上で姿が見えなければ「リア充のいいひと」になれる。或いは、それも面倒くさければ、半匿名をいいことに「言いたい放題の仕置き人か私刑宣告裁判官」になれる。
といったお手軽簡単便利な「逃げ」か「はけ口」として有用だからと。
しかし、この人と人のつながりをお手軽簡単便利であるがゆえに、現実世界のまさに隣にいる人を置き去りにして、私的な時間のみならず公的な時間(テレワークやビデオ会議)にまでその傾向が拡大侵食すると、そもそもが生物である人目人科さまは、その生物が本来持っている「コミュニケーション欲求(平たく言えば、人肌のぬくもり)」からの無意識の警告アナウンスに基づき、一転翻って、それらを求め始めるだろうというのが自分の読みでした。
現に、自粛緩和により「今のところは」開店している「飲食店、居酒屋、レストラン」にどっと人があふれだしたのを見れば一目瞭然。
昨日川崎駅前のラーメン店を外から見て、びっくり。ソーシャルディスタンスのお達しもな
んのその。仕切りもないまま殆ど肌触れ合わんばかり距離で、汗を拭き拭きラーメン、チャーハン、餃子をなりふり構わず、わせわせとかき込む「ド
3密ぶり」や、着ているものが半そでになっただけで、昨年暮れとほとんど変わらぬ夜の歌舞伎町界隈の風景。
といったようなわけで、新たに「隣人間交流事業(with neighbors communicating business)」を付け加えた次第にございます。
しかしながら、売上はたいして増えないのに、お題目ばかりが増えるのも困りものです。
経営者としては。