うとQブログ 我らが飲食業界の状況説明

2020/8/10

(うとQブログ 我らが飲食業界の状況説明)

「夏草や兵(つわもの)どもの夢の跡」

誰が詠んだ句か忘れましたが、この句の焦点は明らかに兵の悲哀にあたっておりますが、これを書き出しの「夏草」にあててみると、あっという間に地面を覆いつくす夏草の生命力が見えてきます。

かく言う自分の家の庭も、刈っても、刈っても、あとから、あとから立ち上がってきて、たちどころに繁茂してしまいます。

一方その自宅は、コロナ禍換気重視で玄関扉を開けっぱなしにしているせいで、時たま外から「ゴッキー(Mr. cockroach)」が入ってきたりします。

手ごろな叩き棒になるものがないときは、開封前の中身満杯のティッシュの箱で上から爆撃したりしますが「豈(あに)はからん哉(や)」で「なんの、なんの、なんのその」

ぜんぜんびくともしやぁしません(なんせ3億年の生存戦略覇者ですし)

はたまた黄金虫なんかも飛び入ってきたりもしますが、これまたかなりの兵でして、机の上に留まっていて邪魔なので、ポンと指弾きをして床に落とすのですが、裏返っていても暫くもぞもぞした後、また歩き出したりします。

人間に換算すると机から床までの距離はおよそ30メートルの断崖絶壁から転落したようなものなのに、その柔軟性と申しますか発条(バネ)力ともうしますか、驚愕に値します。

こうしてみると「大自然」まで行かずとも身近な自然界ですら強靭な生命力に満たされているようです。

ここはひとつこれに肖って(あやかって)今(こん)コロナ禍を切り抜けたいものだと。

「てめぇ、なにカッコつけて、やがんだ」とお思いでしょうが、逆にそんなものにでも、すがらざるを得ない状況下にあるという事なのです、我々飲食業者は。