うときゅういっき夜話 言葉をかみ砕いてみよう。本日は「危機管理能力」

2020/7/11-3

(うときゅういっき夜話 言葉をかみ砕いてみよう。本日は「危機管理能力」)

今コロナ禍で経営者に求められるのは「危機管理能力」であると。

しかし、こんな御大層でハイレベルな言葉を使うと却って身近に感じられなくなってしまう気がします。同じ意味でも、使われる言葉によって、印象度、実感度、受体感温度がまるで違ってきます(勿論使われる場面やタイミングによっても)

では、平たく言うとどういうことなのか?

曰く

「世の中、いつ何が起こるか分からない」

「明日は今日と同じとは限らない」

「予想すらしなかったことが、ある日、ある時、突然起こる」

「良いことが起こることはそれ程望まないが、これだけは起こらないでほしいと思うその悪いことに限って、狙いすましたようによく起こる」

「一寸先は、正に闇」

「万全の安心安全手形など何処にも無い(無かった)」

という事を、絵姿を伴ったレベルで想像、実感し、その実感をすべての根底に置いて物事を組立て、発想し続ける臨場センス。

それは、人によってレベル差こそあれ、磨けば誰でも持てるものだと思います。

「能力」の有無とは別物ですから、親からの遺伝形質等、自分以外のせいにもできません。

それを持とうとするかしないかは、まさに個々人の話でしょう。

そう実感するには「危機管理能力」という整った漢語では幾分、役不足な気がいたします