うときゅういっき夜話 破れかぶれの「ボケ談話」

「金の生(な)る木」どころか「借金の生る木」ばかりが5,6本も生えているような状況ですので、いい加減うんざりして、ボケ談話をひとつ。

早朝、お店に向かって歩いていると、電柱の上の方からカー公が、いつもと全く違う音色で

「あはははは!!」と見下すように高笑い。

「はん?うるせぇ!!こちとらお前になんぞ笑われる筋合いなんぞありゃしねぇ。お天道様になに恥じることなくまっとうに生きているんだから、笑うんじゃねぇ」 

次にいつもの中継地点のコンビニによると、今度はハトと目と目が合い、何やら物欲しげに近寄ってくるので

「金もエサもねぇ。悪いがほかを当たっておくれ」

というと、突然ハトはパッと飛び上がり、自分が立っている真横の柵に留まって、何やら言いたげなので

「何もないんだってば。代わりにお前が何か持っているんだったら、置いて行ってくれよ」

と心の中でいうと、分かったのかわからないのか定かではありませんがハトは「頼られても。頼ってはだめ」とでも言いたげに、パッと舞い上がりどこかへ、飛んでいってしまいました。

次は、夜。

カナブンが飛んできました。カナブンは黄金虫とも言い、童謡では

「黄金虫は金持ちだ。金蔵建ぁ~てた、蔵建てた」

のはずが、金目のものは何も持って来ず、代わりに灯りに引き寄せられるも、目が悪いのか、その辺の壁に意外なほど大きな音を立てた何度もぶつかり、挙句の果てに、自分が仕事をしている机に来て、机の上に敷いてあるガラス板で滑って転び、でんぐり返って起き上がれなくなったのですが、それでも何とか試行錯誤の末、起き上がりました。

カナブン(黄金虫)君には、転んだらすぐに駆け寄ってきて抱き起してくれるお父さんもお母さんもいないわけですから、自力で元に戻すしかないのです。

一方、万物の長である人間様世界はというと、コロナ君のせいで、これはもうめちゃくちゃみたいです。

お金に絡む悪事、不祥事、意味不明の珍事、乱事、頓事があちこちで頻発。

コロナ君に加え、台風、風水害、直下型地震の同時襲来の憂慮の他、世界の為政者様方は「再選」や「基盤固め」の為に理性を失い、民を犠牲にしてまでやりたい放題。更には時代の寵児ともてはやされた、質実剛健で知られるある国の「フィンテックの雄」が監督官庁すら見抜けない悪事のやりたい放題。

それやこれやで、気が付くと「えっ、これも?えっ、そんなことまでも」と手の施しようもないくらいの断末魔の大混乱が如き展開。

それやこれやの事柄を見ると「人間様なんて、たいしたことないなぁ」と。

そうしてカラスが笑ったり、ハトが何か言いたげに近寄ってきたり、カナブン(黄金虫)が必死の自力ででんぐり返しを元に戻そうとしたりしているのは

「あんたらもう少しまともになったらどうなの」

と言っているような気がしないでもありませんでした。

本日は、破れかぶれの戯言でございました。